第16回日本エイズ学会学術集会・総会
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エイズ克服にむけての連携を目指して
第16回日本エイズ学会学術集会・総会
会 長  岡 本  尚
(名古屋市立大学医学部分子医学研究所分子遺伝部門 教授)
 エイズの原因ウイルスであるHIVが1983年に発見されほぼ20年が経とうとしています。病気が見いだされて病原体の発見に至るまでの期間は過去の例に見ないほど驚くべき短期間でもありました。この間に、診断法、治療法、分子レベルでの病態解明、社会医学的対応、そして行政対策など、医学・医療の側からのエイズ対策にはめざましいものがあります。最近のエイズ研究の進展は、医学はもとより臨床医学の分野においてもめざましく、そのためエイズの治療に一条の希望の光が見えてきました。また、基礎科学に対しても、エイズ研究を基盤として多くの学問領域の新分野が開拓され、エイズ研究の波及効果の規模は、がんや脳研究に匹敵するほどになりました。我が国においても、16年目を迎える本学会を母胎として多数の独自な研究が萌芽し、更に大きく発展しつつあります。

 しかしながら、その一方で、エイズは今も世界各地で拡大と問題の深刻化を招いていることは広く知られている通りであります。HIV感染者の数は増加の一途をたどるばかりで、昨年1年間で530万人が新たにHIVに感染し、全世界でのエイズによる死亡者はすでに2000万人を突破しました。わが国も例外ではなく、多少の増減はあるものの、ここ数年の増加傾向は相変わらず続いています。今やエイズは、特殊な疾患ではなく、とりわけ性的に活発な健康な若年の男女を標的にした致死率の極めて高い恐るべき感染症として、一般の人々が憂慮すべき疾患へと変貌しました。このような状況を考えると、一般への啓蒙こそがもっとも有力なエイズの治療法であり予防法でもあるといえます。すなわち、エイズが我々人類に投げかけている課題は、単に基礎・臨床医学の研究者のみでは解決できないことはむしろ当然であり、医療・教育・行政・社会啓蒙の現場に直接携わっている方々も含めた多くの意識ある人々の結集と連携とが不可欠であります。

 このような中で、第16回日本エイズ学会学術集会・総会に全国から研究者、臨床医、保健担当者、など普段の活動の場を異にする会員が一堂に会し、発表・討論を通して学際的な交流を持つとともに連帯を深めることは、極めて重要な意義を持つものであります。

 今回の第16回日本エイズ学会学術集会・総会を下記の要領で開催いたします。各方面からの多くのご協力とご参加と、そして熱心なご討論をお願いいたします。

会 期: 2002年11月28日(木)〜30日(土)(3日間)
会 場: 名古屋国際会議場
〒456-0036 名古屋市熱田区熱田西町1番1号
事務局: 名古屋市立大学医学部分子医学研究所分子遺伝部門
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1