症例から学ぶHIV感染症診療のコツ-JAPANESE- / 03
2000.11.30

jap0003

 
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スライド2,3
 本症例はCD4陽性リンパ球数(以下CD4)もまだ437cells/μL(以下437と単位省略)と十分高くウイルス量も7,360 copies/ml(以下7,360と省略)とさほど多くないために経過観察という選択をされる方が多かったのは当然の事と思われます。ここ1−2年治療開始時期をより後にずらす(=より少ないCD4になるまで待つ)傾向は世界的な趨勢といって良いと思われます。2000年10月に行われたスコットランド・グラスゴーにおける5th International Congress on Drug Therapy in HIV InfectionでもCD4が200を割らなければ治療の成功率や有効性の持続に大きな問題を生じないというデータが示されたようです。
  小数の方がNNRTIを使用した処方の開始を指示されましたが、今時さすがに2剤併用という選択をされる方は一人も居られません。