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エイズサーベイランス
〜95年10月末日


                         HIV感染者情報
                 〔平成7年9月1日〜10月末日〕

1.性別・感染原因別患者・感染者数                   (単位:人)
            男 性    女 性    合 計
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−−−−
 異性間の性的接触 28( 3) 17(11) 45(14)
 同性間の性的接触 21( 0)  0( 0) 21( 0)
 静注薬物乱用    1( 0)  0( 0)  1( 0)
 母子感染      0( 0)  0( 0)  0( 0)
 その他       0( 0)  0( 0)  0( 0)
 不明       10( 4)  8( 7) 18(11)
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−−−−
 合    計   60( 7) 25(18) 85(25)
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−−−−
注:()内の数値は外国人数


1−2 患者内訳                                     (単位:人)

           男 性    女 性   合 計
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−−
 異性間の性的接触 11( 1)  3(2) 14( 3)
 同性間の性的接触 11( 0)  0(0) 11( 0)
 静注薬物乱用    1( 0)  0(0)  1( 0)
 母子感染      0( 0)  0(0)  0( 0)
 その他       0( 0)  0(0)  0( 0)
 不明        7( 3)  4(3) 11( 6)
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−−
 合    計   30( 4)  7(5) 37( 9)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:()内の数値は外国人数


2.性別・年齢別患者・感染者数                       (単位:人)

         男 性    女 性    合 計
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−
 20歳未満  0( 0)  2( 1)  2( 1)
 20〜29 13( 3) 16(15) 29(18)
 30〜39 16( 3)  3( 2) 19( 5)
 40〜49 21( 1)  1( 0) 22( 1)
 50歳以上 10( 0)  3( 0) 13( 0)
 不明     0( 0)  0( 0)  0( 0)
――――――――――――――――――−−−−−−−−−−
 合   計 60( 7) 25(18) 85(25)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:()内の数値は外国人数


2−2 患者内訳                                     (単位:人)
        男 性    女 性   合 計
――――――――――――――――――−−−−−−−−
 20歳未満  0( 0)  0(0)  0( 0)
 20〜29  3( 2)  3(3)  6( 5)
 30〜39  8( 2)  2(2) 10( 4)
 40〜49 13( 0)  0(0) 13( 0)
 50歳以上  6( 0)  2(0)  8( 0)
 不明     0( 0)  0(0)  0( 0)
――――――――――――――――――−−−−−−−−
 合   計 30( 4)  7(5) 37( 9)
――――――――――――――――――−−−−−−−−
注:()内の数値は外国人数


3.性別・感染地域別患者・感染者数                   (単位:人)

       男 性    女 性    合 計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 国 内 30( 0)  9( 3) 39( 3)
 海 外 13( 4)  7( 6) 20(10)
 不 明 17( 3)  9( 9) 26(12)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 合 計 60( 7) 25(18) 85(25)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:()内の数値は外国人数


3−2患者内訳                                       (単位:人)

       男 性   女 性   合 計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 国 内 12( 0)  2(0) 14( 0)
 海 外  8( 2)  3(3) 11( 5)
 不 明 10( 2)  2(2) 12( 4)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 合 計 30( 4)  7(5) 37( 9)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:()内の数値は外国人数



         エイズ患者等の届出状況等
                                   [平成7年10月末現在]

 1.日本のエイズ患者の状況

            男 性    女 性     合 計
――――――――――――――――――――――――――――――−−
 異性間性的接触 154( 33) 37(18) 191( 51)
 同性間性的接触 169( 30)  0( 0) 169( 30)
 静注薬物乱用    5(  3)  0( 0)   5(  3)
 母子感染      4(  1)  3( 1)   7(  2)
 凝固因子製剤  525       5     530
 その他      10(  4)  6( 0)  16(  4)
 不明      124( 52) 20(15) 144( 67)
――――――――――――――――――――――――――――――−−
 合計      991(123) 71(34)1062(157)
――――――――――――――――――――――――――――――−−
(注)
a.同性間性的接触は男性両性愛者(16人)を含む。
b.凝固因子製剤のものは95年5月末現在における「発症予防・治療に
関する研究班」からの報告による数字。なお、「後天性免疫不全症候群の
予防に関する法律」施行後(89年2月17日以降)、凝固因子製剤が原
因と推定されるものは、法による報告の対象から除外されている。
c.()内の数値は外国人数。


 2.HIV感染者の状況           (単位:人)

           男 性      女 性      合 計
――――――――――――――――――――――――――――――−−−
異性間性的接触 351(84) 491(374) 842(458)
同性間性的接触 338(55)   0(  0) 338( 55)
静注薬物乱用   10( 8)   0(  0)  10(  8)
母子感染      2( 1)   6(  3)   8(  4)
凝固因子製剤 1782      21     1803
その他      18( 6)  18(  1)  36(  7)
不明      135(76) 299(289) 434(365)
――――――――――――――――――――――――――――――−−−
合   計 2636(230) 835(667)3471(897)
――――――――――――――――――――――――――――――−−−
(注)
a.同性間性的接触は男性両性愛者(13人)を含む。
b.凝固因子製剤のものは95年5月末現在における「発症予防・治療に
関する研究班」からの報告による数字。なお、「後天性免疫不全症候群の
予防に関する法律」施行後(89年2月17日以降)、凝固因子製剤が原
因と推定されるものは、法による報告の対象から除外されている。
c.凝固因子製剤の感染者数合計は患者530人を含む。
d.()内の数値は外国人再掲数。



 (参考)
  ・凝固因子製剤による感染を除く患者・感染者等の状況
  ・性別・年齢区分別・感染地域別患者・感染者数(法施行後)

         男   性          女   性
       国内 海外 不明  計   国内 海外 不明  計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20歳未満    10     1     1    12        17    42    33    92
             ( 4)  ( 0)  ( 0)  ( 4)      ( 2)  ( 2)  ( 0)  ( 4)
20〜29   149   101    68   318        86   227   304   617
             (21)  (29)  (19)  (69)      ( 6)  ( 6)  (15)  (27)
30〜39   137   171    87   395        33    31    32    96
             (40)  (64)  (37) (141)      ( 6)  ( 5)  ( 3)  (14)
40〜49   155    90    64   309         9    11     3    23
             (52)  (38)  (39) (129)      ( 1)  ( 5)  ( 0)  ( 6)
50歳以上    80    59    36   175        15     1     0    16
             (31)  (30)  (23)  (84)      ( 6)  ( 1)  ( 0)  ( 7)
不   明     0     1     2     3         0     4     1     5
             ( 0)  ( 0)  ( 0)  ( 0)      ( 0)  ( 0)  ( 0)  ( 0)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合   計   531   423   258  1212       160   316   373   849
            (148) (161) (118) (427)      (21)  (19)  (18)  (58)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:()内はエイズ患者数


                         合  計

         国内    海外    不明    計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20歳未満    27    43    34   104
        ( 6)  ( 2)  ( 0) (  8)
20〜29   235   328   372   935
        (27)  (35)  (34) ( 96)
30〜39   170   202   119   491
        (46)  (69)  (40) (155)
40〜49   164   101    67   332
        (53)  (43)  (39) (135)
50歳以上    95    60    36   191
        (37)  (31)  (23) ( 91)
不   明     0     5     3     8
        ( 0)  ( 0)  ( 0) (  0)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合   計   691   739   631  2061
       (169) (180) (136) (485)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:()内はエイズ患者数



     都道府県別患者・感染者累積報告状況

     患者・感染者数  構成割合 −−− ブロック別 −−−
         (人)  (%)  患者・感染者数  構成割合
                       (人)   (%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 北海道   21( 0)  1.0
 青 森    5( 0)  0.2
 岩 手    4( 0)  0.2
 宮 城    8( 0)  0.4
 秋 田    3( 0)  0.1
 山 形    4( 0)  0.2  北海道・東北
 福 島    6( 1)  0.3      51   2.3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 茨 城  242( 7) 11.0
 栃 木   48( 3)  2.2
 群 馬   38( 4)  1.7
 埼 玉  108( 5)  4.9
 千 葉  159( 6)  7.2
 東 京  716(29) 32.5  関東
 神奈川  171(11)  7.8    1482  67.4
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 新 潟   23( 2)  1.0
 富 山    4( 0)  0.2
 石 川    2( 0)  0.1
 福 井   16( 0)  0.7
 山 梨   37( 0)  1.7  北陸甲信越
 長 野  112( 5)  5.1     194   8.8
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 岐 阜   16( 0)  0.7
 静 岡   53( 4)  2.4
 愛 知   78( 3)  3.5
 三 重   28( 0)  1.3  東海 175   8.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 滋 賀    4( 0)  0.2
 京 都   29( 0)  1.3
 大 阪  105( 2)  4.8
 兵 庫   23( 1)  1.0
 奈 良   14( 0)  0.6
 和歌山    7( 0)  0.3  近畿 182   8.3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 鳥 取    2( 0)  0.1
 島 根    5( 0)  0.2
 岡 山    3( 0)  0.1
 広 島   15( 0)  0.7
 山 口    7( 0)  0.3  中国  32   1.5
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 徳  島    3( 0)  0.1
 香  川    2( 0)  0.1
 愛  媛    5( 0)  0.2
 高  知    5( 0)  0.2  四国  15   0.7
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 福 岡   30( 0)  1.4
 佐 賀    1( 1)  0.0
 長 崎    8( 1)  0.4
 熊 本    5( 0)  0.2
 大 分    2( 0)  0.1
 宮 崎    1( 0)  0.0
 鹿児島    7( 0)  0.3  九州・沖縄
 沖 縄   15( 0)  0.7      69   3.1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 合 計 2200(85)100      2200 100
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注:凝固因子製剤による患者・感染者は除く。
  ()内は、今回報告数(1995年9、10月分)。



【エイズサーベイランス委員会の結果報告要旨】 1995.11.28.

■1■
 1995年9月1日から10月31日までの間に、医師から各都道府県
知事及び指定都市市長に報告されたHIV感染者などは、患者37人、感
染者48人の合計85人であった。

 患者及び感染者85人の内訳は、

(1)感染原因別では、異性間性的接触45人、同性間性的接触21人、
静注薬物濫用1人、不明18人であった。

(2)性別では、男性60人、女性25人であった。

(3)年齢区分別では、20歳未満2人、20歳代29人、30歳代19
人、40歳代22人、50歳以上13人であった。

(4)国籍別では、日本人60人、外国人25人であった。

(5)感染地域別では、国内39人、海外20人、不明26人であった。

■2■
 今回は、患者・感染者85人のうち45人が異性間性的接触によるもの
であった。このうち、日本人の報告は男性25人、女性6人の計31人で
あり、感染場所は国内16人、海外9人、不明6人であった。また、外国
人患者・感染者25人の性別内訳は男性7人、女性18人であった。

■3■
  今回15人の死亡報告があり、「HIV感染者発症予防・治療に関する
研究班」からの報告と合わせ累積死亡報告数は641人となった。 



【エイズサーベイランス委員会・山崎修道委員長コメントの要旨】

■1■
 今回(平成7年9月から10月末まで)のエイズサーベイランス委員会
への報告は患者37人(前回34人)、感染者48人(前回64人)の合
計85人(前回98人)で、前回よりも13人減少している。このうち、
日本人患者は前回よりも6人多い28人であったものの、日本人感染者は
2人少ない32人、外国人患者は3人少ない9人、外国人感染者は14人
少ない30人となったことから報告数が減少している。

■2■
 報告数は前回よりも減少したが、過去1年間では前回に次いで2番目に
多く、また患者数についてみると過去2番目に多い報告数となっている。
前回より日本人患者・感染者数が増加していることから、日本人の報告に
ついては、引き続き注意して見守る必要がある。また、日本人患者・感染
者の感染地域別内訳では、国内での感染の割合が高く、「主要な感染地域
は日本国内である」傾向が続いている。

■3■
 12月1日は世界エイズデーである。これは、WHO(世界保健機関)
が1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止及び患者・感染者に対
する差別・偏見の解消を図ることを目的として定めたもので、エイズに関
する啓発活動などの実施を提唱している。今年のテーマは「エイズに取り
組む−ひとりひとりの権利と責任」であり、日本においても国、自治体や
NGOなどが中心となって全国的な啓発活動が行われる。この機会にエイ
ズの問題を皆さんひとりひとりのものとして改めて考え直し、エイズ抗体
検査を受ける、家族や友人とエイズについて語り合うなど身近なところか
ら、エイズの予防と患者・感染者への理解の推進に取り組んでいただきた
いと思う。

■4■
 この度、東京都と神奈川県において、エイズ拠点病院の選定がなされ、
11月28日現在、全国で40都府県136医療機関が選定されている。
エイズ対策を推進する上で、患者・感染者の方が安心して受診できる医療
機関の確保は重要であり、これからも引き続きエイズ診療体制の整備のた
めの努力が必要である。


  問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
    担 当 梅田、杉江
    電 話 (代)3503-1711(内2342,2368)
                (直)3503-2844


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