LAP投与状況不明、廃院等の医療機関名に関する情報提供について


非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染に関する情報提供−平成8年10月2日現在
非加熱血液凝固因子製剤によるHIV感染に関する情報提供
−HIV検査受診の呼びかけ−

 いわゆる薬害エイズ問題においては、血友病などの治療のために投与された非加熱血液凝固因子製剤にHIV(エイズをひきおこすウイルス)が混入していたために、HIVに惑染したことが問題になっています。この非加熱血液凝固因予製剤は、現在は流通しておりませんが、昭和53年から昭和63年までの間に流通していたものについては注意が必要です。
 厚生省では、非加熱血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染された方の発症予防及び治療、早期救済及び二次感染の防止を図るため、同製剤が血友病以外の病気の治療のために投与されたケースについて、追跡調査を行ってきました。
 その結果、廃院により調査そのものが実施できなかった医療機関や、カルテ等の記録が保存年限を超えていることから廃棄されるなど投与状況を確認する術のない医療機関があったほか、各医療機関において投与が確認できた患者のうち、転居先不明などにより連絡が取れない確認困難例もあったことから、幅広い専門家の御意見をお伺いし非加熱血液凝固因子製剤を投与された可能性のある方に対して広くHIV抗体検査をお勧めするとともに、廃院や投与状況不明の医療機関名を情報提供することといたしました。
 この医療機関において治療を受けた方で各医療機関が示している投与の可能性のある時期や診療科等に該当する方は、非加熱血液凝固因子製剤を投与された可能性があるので、各医療機関への問い合わせ先へ相談し、HIV抗体検査を受診されることをお勧めします。
 また、これらの情報提供された医療機関以外についても、下記の時期に下記の疾病の治療を受けた場合は、非加熱血液凝固因子製剤が投与された可能性を否定できません。
このため、下記の条件を満たす方は、できるだけ早くご自分のかかっていた医療機関又は保健所でHIV抗体検査を受けられることをお勧めします。

時  期      : 昭和53年から昭和63年
入院・外来の別 : 上記期間中に次のような病気で入院したこと
          がある人

非加熱製剤を投与された可能性のある疾病
廃院、投与状況不明の医療機関名は以下のとおりです(ただし、これ以外の医療機関に 入院した方についても、以上の条件を満たす場合は検査受診をお勧めします。
  廃院 不明施設  廃院 不明施設
北海道    5   13滋賀   -    2
札幌市    2    7京都   1    -
青森   -   5京都市   1   3
岩手   -   4大阪   2   14
宮城   3   8大阪市   -   13
仙台市   1   1兵庫   5   5
秋田   -   3神戸市   -   4
山形   -   6奈良   -   3
福島   2   9和歌山   2   2
茨城   1   9烏取   -   -
栃木   2   7島根   1   1
群馬   -   5岡山   3   5
埼玉   4   13広島   3   3
千葉   -   8広島市   3   5
千葉市   1   2山口   -   -
東京   1   24徳島   1   4
神奈川   -   2香川   -   -
横浜市   1   2愛媛   1   1
川崎市   -   2高知   -   4
新潟   1   11福岡   6   6
富山   -   -北九州市   -   5
石川   -   2福岡市   1   3
福井   -   1佐賀   -   2
山梨   -   -長崎   -   8
長野   -   2熊本   3   2
岐阜   -   3大分   1   5
静岡   -   6宮崎   -   3
愛知   -   9鹿児島   -   10
名古屋市   1   7沖縄   -   3
三重   1   4合計   57  287
               


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