LAPパンフレットにおける輸血の安全性に関する記載について



    エイズ啓発パンフレットにおける輸血の安全性に関する記載について
                                                           平成8年9月24日
                                                            厚   生   省

1 厚生省がこれまでに発行又は監修したエイズ啓発パンフレットにおいて、輸血の安
 全性について、輸血用血液は全部検査・処理がなされ、輸血によりHIVに感染する
 ことはないと断定的に記載されてきたものが一部あり、本日のエイズサーベイランス
 委員会で検討していただいた結果、わが国におけるHIV感染者が急増していること
 、感染の機会から抗体検査で検出されるまでの期間(ウインドウピリオド)を現在の
 技術ではなくすことができず、輸血による感染の可能性を完全には否定できないこと
  から、こうした表現は不適切であるとの結論に達した。

2 厚生省としては、こうした見解を踏まえ、
  1. 厚生省が把握している発行者及び関係省庁に対して、不適切な表現がなされてい
  るエイズ啓発パンフレット等の発行・配布を中止していただくようお願いする
 2. 今後、厚生省が発行又は監修する刊行物においては、例えば「日本では、現在献
  血された血液は厳重な検査により最高水準の安全性が確保されています。しかしな
  がら、輸血用血液は、現在の技術では、極めて稀とはいえ、感染の可能性を完全に
  は排除できません」のように記載する等表現の適正化を図る
 等の措置を講じたいと考えている。


      問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
      担 当 今村(内2376)、杉江(内2375)
            電 話 (代)3503-1711
                    (直)3591-3060



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