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LAP勉強会報告

高橋由恵 

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 11月28日に新宿区福祉協議会会議室にて勉強会が行われました。その報告です。参加者は初めての方も含めて10名でした。

<都庁での催しについて>
 まず、その日都庁前都民広場で行われていたエイズデーのイベントを見てきた人の報告がありました。

■キルトが一番人気があった

■他の出展(ブース)は多くただ、パンフなどが並べられ置いてあるのみ

■今、エイズに対して興味が薄れている。講演会など聞いててもだいたい同じもの。見るまたは聞く方も「こんなものか」と離れて行ってしまう。都民広場での催しもそれを助長してしまうのではないか。どうせやるならもっと新しい企画はないものか。」

<もし、自分の友人がHIVポジティヴだったら>
 次に、「もし、自分の友人がHIVポジティヴだったら自分には何が出来るか」(あるいは、自分がHIVポジティヴだったら何をして欲しいか)というテーマでアイデア出し(ブレーン・ストーミング)をしました。たくさんのアイデアが出ました。その一部をご紹介します。

<マッサージ>
 参加者のマコちゃんはマッサージが得意だということがブレーン・ストーミングをしていく中でわかりました。そこで、さっそくマコちゃんによるマッサージの実技指導が行われました。

■マッサージのポイント

  1. 5本の指の腹を使って全体的に均等に力が加わるように
  2. 温かいタオルでマッサージの部位を暖めながら
  3. 中枢から末梢に向けてマッサージする
  4. 骨折を防ぐために関節を保持する
  5. 相手が痛がったらそこでやめる
  6. 頭はいじらずに首まで(特にHIVの方は様々な薬を服用している場合があるので)
  7. もみかえしに対するフォローは必ず行う(もみかえしは好転反応・・・次の日にもう一度もむ)
  8. 時間は30分くらいがよい。それ以上はやる方もやられる方も疲労する〜マコちゃんによる指導〜

<都庁のエイズデーイベント、勉強会に参加しての感触>
 都庁へ行ってみて少しがっかりしてしまいました。キルトはとても印象が強かったのですが、広場へ行ってみると、様々なグループがあるにもかかわらずパンフレットが置いてあるだけ。コンドーム付け方教室とかもっといろんなイベントがあると思っていましたが、これでは参加者の心に残るものも少ないのでは・・・と思いました。
 今回、勉強会の中で行われたブレーンストーミングでは参加者の性格や今までの経験(例えば入院したことがある等)が生かされた意見が多かったように思います。そのためか高度な内容になり、今後の活動にも参考になる意見が数多くあったように思います。マッサージの講習では全員がとても熱心に、そして積極的だったのを見て、マッサージの重要性を改めて感じました。
 今まで私は「自分は何も専門的な技術、資格を持っていない。だから役に立てない」と思っていました。けれど、勉強会に参加して自分にもできることの多さに気づくことができました。もっと自分から積極的に関わればできることの範囲が広がるのでは・・・そんな気持ちになりました。


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