LAP

厚生労働省委託・財団法人エイズ予防財団主催ボランティア指導者育成事業
2005年度ボランティア指導者研修会


[ごあいさつ]

 HIV感染者・患者のケア・サポート活動、HIV/AIDSに関する知識の普及活動等、皆様方の日頃の活動に対しまして深く敬意を表します。
 さて、例年開催されておりますHIV関連のボランティア指導者研修会ですが、今年度も下記の通り実施する運びとなりました。
 この研修会は皆様の活動をより、一層発展するきっかけとして、あるいは一助としていただけるよう、その活動のリーダーを養成することを目的としております。
 つきましては、お忙しいとは存じますが、貴団体にて活動しておられる方々から研修会参加者をご推薦くださいますよう、お願い申し上げます。

主  催 財団法人エイズ予防財団
実  施 ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)
開催期間 2005年6月30日(木)〜7月1日(金)
会  場 神戸市生涯学習支援センター(兵庫県神戸市中央区吾妻通4-1-6)(予定)
宿泊場所 グリーンヒルホテルアーバン
対 象 者 HIV感染者・患者に対する支援活動、またはHIV/AIDSに関する予防啓発活動を行っている、行おうとしているHIV/AIDS関連ボランティア団体のリーダーもしくはリーダー候補を対象とする。なお、一般的なボランティアの方々の研修ではなく、指導者の方々の研修ですので、ご留意願います。
募集人員 30名(一般15名、学生15名※)
※第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)に学生登録ができる方
参加について 参加決定者には、研修期間の研修費、交通費(航空運賃は早割、鉄道は往復割引・周遊券・学割などの割引料金限度)、宿泊費(6月30日泊)、および第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)参加登録料が補助されます※。なお、6月30日〜7月1日の全研修プログラムへの参加および指定宿泊施設への宿泊が原則です。
※参加登録料および交通費の補助は財団法人エイズ予防財団の「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」派遣事業と重複して受けることはできません(重複する場合は派遣事業から支給されます)。
研修内容について 「趣旨及び研修日程表」をご覧ください。
修了証書の発行について 研修の全過程を修了し、財団法人エイズ予防財団が指定する様式で、7月1日午後に開催される第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)のコミュニティフォーラム、ユースフォーラム、あるいは、その他のセッションについての出席報告書を提出した方に「ボランティア指導者研修会修了証」を発行します。
応募方法 別紙「申込書・推薦書」にご記入の上、郵送・FAX・メール添付ファイルにて下記問い合わせ先へお申込みください。(「申込書・推薦書」はこちらからもダウンロードできます)
応募期限 2005年5月9日(月)必着
問い合わせ先 ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)
 〒100-8691 東京中央郵便局私書箱490号
 FAX 03-5685-9703
 Homapage http://www.lap.jp/lap1/ngo2005/

[趣旨及び研修日程表]

■趣旨
 「当事者参画とコミュニティの協働」
 HIV感染症は「治療の進歩により『不治の病』から『コントロール可能な慢性疾患』へと変わってきた」(日笠 2004:150)とされ、以前は「視界の中」にあった「死」が随分と遠ざかり、以前に比べ時間軸が長くなっている。一方、HIV感染者・患者の報告数は増加を続けており、また、HIV感染者・患者は「感染の事実を知らない人の前で服薬しにくい,経済的負担が大きい,定期通院がしにくいといった問題」から「服薬を続ける意志を維持するのが難しい」(HIV感染症治療研究会 2004:21)とされ、さらに、「さまざまな理不尽な状況の中で苦しめられ,正当な社会生活の営みを阻害される」状況にある(小西1997:1)ことが指摘されるなど、さまざまな生活上の困難さを抱えている。
 エイズ関連NGO/NPOは、公的セクターに先駆けて、HIV感染者・患者と共に予防啓発や感染者サポートについて取組んできた経緯があり、今日ではエイズ対策を実践するうえでなくてはならない存在=主体となっている。2005年7月1日から開催される第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)においてもエイズ関連NGO/NPOが果たす役割が期待されている。
 本研修会では上記のような医療の変化と社会状況を踏まえた上で、エイズ関連NGO/NPO活動のリーダーを担える人材の育成を目指し、エイズ関連NGO/NPOの提供する活動の向上を促したい。同時に、研修参加者間の交流をはかり、団体間の協力関係創出を促進していきたい。
 参加者が本研修会で学んだことを各団体に持ち帰り、ニーズに適合したそれぞれの活動を模索する大きな契機となれば幸いである。
 ※日笠聡(2004)「HIV感染症治療のガイドラインの変遷」『日本エイズ学会誌』6 (3), 145-151.
  HIV感染症治療研究会(2004)『HIV感染症「治療の手引き」第8版』HIV感染症治療研究会事務局.
  小西加保留編(1997)『エイズとソーシャルワーク』中央法規出版.

■日程
 以下は案であり、今後修正する予定である。タイトル等は全て仮題。

第1日目 6月30日(木)
11:30-12:00 参加者登録
12:00-12:10 開始挨拶、オリエンテーション
12:10-12:50 アイスブレーキング、自己紹介
13:00-14:10 講座1:「HIV感染症治療の現在〜治療の動向と今後の課題〜」
14:20-15:30 講座2:「社会保障・社会福祉の現状と展望〜ソーシャルワーカーの実践から〜」
15:40-17:10 シンポジウム:「HIV感染者・患者支援と当事者参画」
17:20-18:20 講座3:「外国籍感染者の地域支援とコミュニティの協働〜神戸会議コミュニティフォーラムに向けて〜」
19:30-21:30 夕食・交流会
21:30- フリーディスカッション

第2日目 7月1日(金)
7:00-9:00 朝食
9:00-10:30 講座4:「相談活動と対人援助」
10:45-11:45 講座5:「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)ガイダンス」
12:00-13:00 まとめ、神戸会議および関連イベント等参加プランの発表
13:00 終了、アンケート記入

※研修参加者は財団法人エイズ予防財団が指定する様式で、コミュニティフォーラム、ユースフォーラム、あるいは、その他のセッションについての第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)出席報告書を提出。報告書と引き換えに修了証書を発送する。


<趣旨及び研修日程表PDFファイル>
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参加申込書PDF版     →Download
参加申込書word版 →Download