2001年1月20日現在
第14回日本エイズ学会学術集会・総会
アンケート集約結果

 学会終了後、学会運営に関わっていただいて関係各位に対する郵送およびホームページを通じて「第14回学術集会・総会に関するアンケート」を実施いたしました。以下に結果を掲載いたします。
 総数としては、学会終了後のアンケートということで、全参加者数の約30分の1程度にとどまっておりますが、様々なご意見を頂き、本会の成果また今後の学会の発展を伺う参考になればと考えております。また、アンケートにご回答をいただきました回答者の方々に感謝申し上げます。

事務局一同

回答総数:28件(内郵送返信:18件・メールによる返信10件)

〜回答者〜(項目によっては複数回答や未回答有り)
【エイズ学会】 1.会員(24) 2.非会員(3)
【職 種】 1.医師(7) 2.研究員(12) 3.看護婦(3)
4.公務員(3)5.会社員(3)0 6.教師(0)
7.学生(0) 8.ケースワーカー(0)
9.カウンセラー(1) 10.薬剤師(1)
11.その他【歯科衛生士、行政機関】
【何回目の
 参加か】
1.初めて(4)  2.2〜5回(11)
3.5〜10回(9)4.それ以上(4)
【所属団体】 1.医療機関(10) 2.教育機関(10)
3.企業(2)0   4.研究所(5)
5.NPO(0)0  6.NGO(0)
7.その他【    】

I)学術プログラムについて

1) 印象に残った、興味深かった演題は何ですか?
 
(いずれかをチェック/複数回答可)

1. 招待講演I(Dr.O'Brien)(13)
2. 招待講演II(Dr.Martin)(5)
3. 特別講演(瀬戸内寂聴)(9)
4. シンポジウム1(3)/2(4)/3(3)/4(3)
5. 特別教育セッション(4)
6. ワークショップ(1(3)/2(1)/3(3)/4(5)/5(2)/6(2)/7(3)/8(2)/9(2)/10(1)/11(1)/12(5)/13(2)/14(1))
7. 一般演題(演題番号:I071a(1), II165b(1),II166b(1))
8. サテライトシンポジウム(名前:治療の手引き(1)、コミュニティ(1))

2) 招待講演・特別講演についてご意見があれば聴かせて下さい。

  • O'Brien博士のこれまでの地道な蓄積によるゲノムサイエンスとHIV感受性の遺伝子多型に基づく解析は、今後のHIV病原性解析に一つの方向を指し示したものと大変感銘した。
  • 瀬戸内先生の講演は一度聴きたかったので、参加した甲斐がありました。
  • 特別講演も単独プログラムにできれば。他の会場にいて聞けなかった。
  • 米国以外の研究者の話も聞きたい。(英・仏など)基礎だけでなく、臨床医学の演者も取り上げて欲しい。
  • 特別講演は学会としてエイズの専門家に聴かせる内容ではなかったのでは。一般人を対象とした話を学会として取り上げるかどうかは考えた方がいいのでは。
  • 科学的内容の講演に興味があるので、招待講演は大変よかった。
  • 話に感銘を受けた。
  • スライドが少し暗くて、読みづらかった。もっと明るいプロジェクターがいい。
  • 特別講演は「エイズと人権」という視点ですばらしかった。心打つ内容で益々予防啓発に励み、感染者の代弁者として灯を消してはいけないと思った。
  • 特別講演の内容は、特に興味を引かなかった。

3) シンポジウムについて

 ・テーマの選出は
   1.よかった(22)
   2.もっと別のテーマがよかった(1)
   →2.の場合は、どのようなテーマ?
    (                )
 ・各々のテーマに関してご意見があればご記入下さい。

1:21世紀の日本とエイズ
  • 一般口演と同じスライド、内容なのはいかがか。
  • 予防教育の低下を防ぎ、若者への教育を再構築する方向づけが必要。
2:ワクチン開発
  • がらがらであったし、日本での現状はこんなものかという感じがした。
  • もう少し1演題あたりの時間が長いとよかった。
3:薬剤耐性(基礎)
  • データベースさえ作成すればいいわけで、それ以上のテーマでもなんでもないのに、今更、薬剤耐性でもないような気がするが。聞き飽きた感がある。
  • 4とまとめてもよかったのでは。
  • よかった。
4:薬剤耐性(臨床)
  • 一般演題、ワークショップとの重複部分が少し?
  • よかった。
  • 全体を通して:全て大切で今後ともエイズ研究の中心となるべきもの。

4) 重点セッションとしてのワークショップについて

 ・企画としては?
   1.よかった(25)
   2.あまりよくなかった(1)
  →その理由:
  • コレセプター、アクセサリー遺伝子など、もう、ほぼ終わった分野をワークショップで取り上げるほどの意義があるのか非常に疑問。
  • 絞り込んだ焦点での発表や討議が可能となった
  • 現段階でのまとめ的理解ができる。
  • 現在の問題点が提示された。
  • 興味ある内容について重点的に充分な発表と討議ができてよかった。
 ・セッションの数としては?
   1.多すぎた (10)
   2.妥当   (18)
   3.少なかった(0)
 ・セッションのテーマは?
   1.よかった     (25)
   2.あまりよくなかった(2)
 ・セッション時間は? 
   1.長い   (2)
   2.妥当   (16)
   3.短い   (8)
 ・特によかったセッションは?
  (番号に○) (コメント)
  W1 感染増殖制御(6) 討論にもう少し時間を割いてほしい。
  W2 病態解析(臨床)(3)  
  W3 サルベージ療法(3) 意外によかった。期待はずれ。
  W4 長期未発症者(8)  
  W5 コレセプター(6)  
  W6 薬物血中濃度(2) 新しい視点が開けた。
  W7 アドヒアランス(6) ややくいたりない。
  W8 女性とエイズ(4)  
  W9 カウンセリング(2)  
  W10 ウイルス複製(2)  
  W11 アクセサリー遺伝子(2)  
  W12 母子感染(6) 本音と建て前の間の苦労がよく理解できた。
  W13 検査の普及(3)  
  W14 来日外国人(1)  
 ・【その他コメント】
  • 各ワークショップの時間配分がまずく、単なる講演になってしまい、フロアとの意見交換がなく、参加していて退屈だった。

5) 一般演題について

 ・口演時間 5分
   1.短い (20)
   2.妥当 (8)
   3.長い (0)
 ・討論時間
   1.短い (18)
   2.妥当 (9)
   3.長い (0)
  →特にご意見があれば:
  • 短いというかない。
  • 演者も座長も、短い制限時間に捕らわれてしまった嫌いがなきにしもあらずでしたが、限られた日程ではやむを得ないとは思います。その分ポスター会場での討論で補われているので、今後の学会運営の一つの試みとして重要な方向を示したと思います。
  • 演題の選考を開始し、妥当性のある討議の時間を確保してほしい
  • やはり会場で討論した方が。時間がたてば「まあいいか」となってしまう。
  • 討論なしで進んでいくセッションが多く(時間不足で)、物足りなかった。
  • 討論の時間を長くした方がいい。全部で5分だと入れ替わっただけで時間が取られた。
  • 口演を聞く時間が欲しかった。
  • 一般5分・ワークショップ10分で、ワークショップの数が多いので、演題にグレードを付けられたような気になる。職場でも業績に等級がつけられ、学会でも演題に差がつけられるとは悲しい。
  • 今後工夫の必要があると思う。発表・ポスターそれぞれにどっちつかずの感あり。一つ一つの発表にフロアからの質問をとる時間をとるべき。

 ・機材について
   1.OHPがよい  (6)
   2.スライドがよい(12)
   3.併用がよい  (8)
 ・ポスターとの併用についてご意見を聴かせてください
   1.よかった   (18)
   2.不要である  (2)
   3. どちらかにして欲しい(8)
  →コメント
  • 併用は良かったと思います。ただ限られた日数では、演者の方がポスターの前に来られる時間の限定が難しいことがあったかとも思われます。昼食後の一時間程ポスター会場での説明を各演者に要請するのも一つの方策かとも思いましたが、そこまで拘束するのは無理かなとも迷いますが。いずれにせよ講演で聞き逃したものや、前もって興味のある演題をゆっくり見廻れたのは、講演時間が短いのを補う上では大変有用な試みと感謝致します。
  • 併用はよかったと思う。発表者が両方に力を入れることを迫られるのは良いこと。
  • とは言うもののポスター会場にはほとんど居る時間がなかった。
  • ワークショップのポスターが少なく、シンポ・ワークショップは全員双方とした方がよい。
  • ワークショップ以外は全てポスターにした方がよい。その方が効率良く意見交換が出来る。
  • ポスターの代わりに口演時間を延ばした方がよい。
  • 一般にポスターは説明者が不在の場合が多く、理解が不十分になる。また、長時間立つことになるので、疲れる。時間が許せば、ポスターは止めるべき。
  • (討論の)コアタイムを設定したらいい。
  • 一般演題の討議時間がなく、口頭とポスターに分けて、きちんと討議した方がいい。
  • OHP5分はせわしない。通常の方法の方がよい。


6)特別教育セッションについて ご意見があればお聴かせ下さい。

  • 非常によかった。来年も続けて欲しい。
  • ややマンネリ。実際に治療しているひとには常識。治療経験のない人はポカン。
  • 最終日という日程が悪いのか、参加者が少なかった。

7) サテライトシンポジウムについて

 ・参加
   1.した   (10)
   2.しなかった(17)
 ・よかったものに○をしてください。
   1.治療の手引き (6)
   2.性的リスク行為への社会的・心理的アプローチ (1)
   3.コミュニティ・ベースの感染予防への取り組み (7)
   4.南北エイズ事情 (2)
   5.Clinical Management in AIDS (1)
  →コメント
  • 一般参加を奨励するための広報をもっとお願いしたい。
  • 一応、現在の日本のスタンダードが理解できる。
  • 最終日は参加しにくい。
  • 内容は興味深かったが、時間が長すぎた。(コミュニティ・・・)
  • タイトルの意味が、会を聞いてから初めてわかったものも多かったようであり、もっと具体的なテーマ(タイトル)なら参加者も増えたのでは?

8) プログラム全般で特に関心のある分野は?

   1.基礎 (13)
   2.臨床 (12)
   3. 社会 (5)
  →具体的には?
  • HIVウイルス複製
  • 薬剤耐性、薬剤感受性試験、感染増殖など。
  • 予防介入の取り組み
  • 日本における病態。日本における治療の実際。
  • 母子感染
  • HIVの病態の進行にかかわる重要因子は何か?
  • ウイルス学・動物実験
  • 免疫関係
  • 企業の中で、予防・先生の為の講演をしている。人権とエイズ。

9) 三会場平行でのプログラム進行についてご意見を聴かせて下さい。

   1.多すぎる (5)
   2.妥当   (22)
   3.少ない  (0)
  →コメント
  • 第一会場ががらんとしており、100名もいなかったワークショップがみられた。やはり、参加数によっては社会分野の発表にも第1会場を提供してもいいのでは。
  • 聞きたい基礎系の講演が最終日に集中重複してしまい、聞き逃しましたが、ポスターで補えました。
  • 今回は、3会場およびポスター会場間の移動が容易であった為よかった。
  • 臨床を聞くと、一般が聞けない。
  • 聞きたいセッションが重なって困った。

10) 講演抄録集について

   1.使いやすかった(16)
   2.使いにくかった(3)
   3.妥当     (7)
  →コメント
  • 外国在住にはAIRMAILで...
  • 前回よりよかったが、演題探しに苦労したこともあった。

11)その他プログラム全般について、何かあればお聴かせ下さい。

  • 基礎・臨床と社会的問題は別の日程で出来ないでしょうか?社会問題は、公開討論にするのも一考かと。
  • ずっと一会場で移動のないのがよかった。臨床と社会の重なる部分への配慮が欲しかった。

II)会館・会場について

1)アクセス
   1.便利でよかった(18)
   2.不便だった  (3)
   3.妥当     (6)
2)広さ
   1.丁度よかった (26)
   2.狭い     (0)
   3.広すぎた   (1)

3)会場へのプログラムの割り振りについて、ご意見があればごお聴かせ下さい。

  • 社会分野にもっと良い会場を割り振って欲しい。
  • 会場外のスペースが広くてよかった。
  • 前方に席の取れた人はよかったが、後方の人は見づらい。スライドよりシートの交代に時間がかかった。
  • 良かった。
  • 会場とセッションの兼ね合いで、広い・狭いがあった。

4)その他 音響・照明などは?

  • 最新設備でよい。
  • 少し寒かった。
  • 良かった。
  • 主会場のスライドが暗かった。
  • よかった。

III)交流会について

 1.よかった(18)
 2.不要  (3)

  →コメント
  • ただであそこまでされたのは、すごいの一言。
  • 交流会の趣旨が反映された有意義な会であった。
  • 良い試みであったと思います。
  • 飲み物・食べ物が充分にあってよかった。
  • 次回もやって欲しい。

IV)学会ホームページについて

 1.利用した   (14)
 2.利用しなかった(8)
 3.知らなかった (5)


1)どういった時に利用しましたか?(いずれかに○)
   1.会期・会場等の確認(9)
   2.演題募集要綱の閲覧(5)
   3.日程表の確認(9)
   4.プログラム詳細の確認(7)
   5.登録(3)
   6.宿泊(0)
   7.その他(0)
2)必要な情報を見ることは出来ましたか?
   1.はい(14)
   2.いいえ(0)
3)学会HPは
   1.有益(14)
   2.不要(0)
   3.どちらでもいい(2)

4)HP全体に対する感想?

  • 大変有用だった。作製された御苦労に感謝。
  • 緑のベースの色彩感覚がエイズ関係としてはそぐわないのでは。おとなしい以前に、作成した人は、エイズ関係のバックグラウンドがないのかって思う。っていうか、緑に青地なんて、あまりセンスがない気がする。
  • 利用しやすかった。
  • きちんと運営されていたと思う。
  • プログラムが確認できたのでよかった。
  • 抄録の受付もHPを介して出来るとよい。
  • 良かった。

V)その他

1)事前登録について
   1.よかった(21)  2.必要ない(5)
  登録費について
   1.安い(1) 2.妥当(22) 3.高い(4)
  学生割引について
   1.よかった(25) 2.必要ない(0)

  →コメント
  • 事前登録を忘れていた。

2)演題募集について
  演題募集要項
   1.分かりやすかった(11)
   2.分かりにくかった(2)
   3.妥当(13))
  演題締切時期
   1.丁度よかった(19)
   2.早い(5)
   3.遅い(0)

  →コメント
  • 締め切りはせめて9月くらいに

3)スタッフの対応
   1.感じがよかった(16)
   2.普通(12)
   3.悪かった(0)

  →コメント

4)機器展示
   1.見た(17)
   2.見ていない(10)

5)ドリンクサービス
   1.利用した(26)
   2.利用しなかった(2)
  →コメント
  • オレンジジュースが今ひとつ。
  • 交見室としてのポスター会場は良いアイデアだったと思う。
  • ポスター会場での設置は良かったと思います。
  • 参加者のコミュニケーションを誘発するのに役に立ったと思う
  • ポスター会場と一緒でよかった。
  • 大変助かった。
  • 良かった。

6)書籍展示

   1.利用した(15)
   2.利用してない(12)
7)ドリンクサービス

   1.会場内レストランを利用した(14)
   2.外に出た(14)
   3.お弁当販売を利用した(1)
  →コメント
  • 会場周辺の食事施設が少なかった。
  • 結構空いていて、美味しかった。

8)NGOコーナーについて(自由配布パンフレットコーナー)
  →コメント
  • NGOの人達が座って配布できるコーナーをつくってもよいのでは?
  • 数が少なかったせいか、貧弱だなという感想を持った
  • もっと充実を図りたい。
  • よかった。
  • 情報収集の場としてこれからも活用したい。
  • 良かった。

VI)参加して得られたことは何ですか?(複数回答可)

 1.自分の専門分野の知識が深まった。(20)
 2.他分野で何が行われてるか解った。(22)
 3.自分のエイズへの取り組みを考えさせられた。(7)

 4.自分の生き方を考えさせられた。(1)
 5.その他:(いろんな方々との交流)

VII)特に全般を通じてご意見があれば、お聴かせ下さい。

  • 今回は、今までにない新たな試みが随所に見られ、頑張っているな と感じました。ご苦労様です。
  • ご苦労様でした。結構よい雰囲気になっていました。
  • 日本での特殊な事情や独自の研究内容について、アピールするような企画が欲しい。アメリカなどと同じパターンのものが多いので。
  • 大変すばらしい会でした。特に事務局の方はご苦労様でした。
  • 会場もよく、ワークショップなど興味深い話も聞けてよかった。
  • 学会はScience-basedで、科学的議論の場であると思う。「科学」以外のものは、別の場で行うべきと考える。今回の学会は大変良かった。
  • スタッフの努力が感じられた。
  • 一般演題の発表の形態をもう少しく工夫する必要があるのでは。ポスターには発表者一同が同じ時間に会場にいる方がポスター会場へ来る人達にとっても親切である。